本棚のあいだに挟む銀杏の葉 置き手紙とぞ間違える君

短歌が好きだ。歴史なんかは詳しくないし、そんなに歌集を読んでいる訳でもないけど、読むのも詠むのも好きである(得意かどうかは別として)。この話題を書くきっかけもツイートを全部57577にしてみたからだ(流石にもう止めた)。

 

好きになったのは中学の時だ。クソつまらない国語の授業時間、寝ていたり本を読んでたりすると教師に絡まれたのでずっと資料集を読んでいた。3年間ずっと。その時のよく読むコーナーが詩歌コーナーと作家紹介コーナーだった。

 

小説は欄の大きさの都合でほとんど載せられない。でも詩歌は載せられるので、載っている作品をよく読んでいた。ベタだけど詩だと島崎藤村の初恋、歌人だと俵万智寺山修司が好きだった。中学時代を思い出していたら、友人(女子)の誕生日プレゼントに俵万智自選歌集をあげたの記憶が甦ってきて頭を抱えている。水色の表紙が綺麗で、愛読書なのであげなければよかった(そうじゃない)。

 

短歌のいい点は、あの短さで景色や感情がバッと広がるところだ。そして定型なので読んでいて気持ちがいい。定型である、というのは書く側は言葉を選びやすくていいのだが、下手くそな歌でもそれっぽくなってしまうのでなかなか難しい(駄作なのにそれっぽくなってしまう問題は他の表現方法でも普遍的にあると思う)。

 

ただ、短歌や詩は非常にマイナーな趣味だと思われている(、と自分は思う)。友人と本屋に行った時に歌集のコーナーを眺めていたらドン引きされた経験がある。マンガなんかよりよっぽどサブカルと言えるだろう(マンガはとっくにメインカルチャーである)。今現役の歌人をきかれても97%の人が俵万智穂村弘しか答えられないだろう。

 

もう少し、短歌が気楽なものになればいいなと常々思う。よくわからん、という人は一青窈俵万智の共作の「短歌の作り方、教えてください」とかがおすすめだ。「桜前線開架宣言」は読めば好きな歌がきっと見つかると思う。グッドラック。

 

 

 

P.S.夏休み、札幌もしくは東京で遊んでくれる人募集中です。よろしくお願いします。