グレープフルーツ

今日は大学が全休で、やりたいこともなかったし、やらなければいけないことは先延ばし出来そうだったから何もしなかった。珍しく早起き出来たけれど、二日酔いで倒れて起きたら昼だった。うだつが上がらない、運気も上がらない、つまらない人間のつまらない1日だった。

 

最高に楽しいことがあると、数日は酷く嫌な気分に耐えなければいけない。街を歩いていても、部屋にいても、背中にべっとりと張り付く気分。ストーカーされたことはないけれど、この気分が実体化したらそんなものになるのだろう。

 

替えたばかりのシーツに血痕を見つけたこと、パソコンの動作が重いこと、買っておいた本が頭に入って来ないこと、そんなことで毎回背中に重みを感じる。楽しいだろう予定はあっても、自分がいるのは今しかなくてわからない人間とは付き合いたくないと思う。

 

今日はダメな気分だったから、八百屋に行って夜にグレープフルーツを4つも食べた。イスラエルから来たらしいそいつらは甘くて、中途半端に甘くて、悪くはないのに余計落ち込んだ。美しいもの以外見えないから、こんな日はずっとめくらだ。

 

誰にも会わなかったから、脳内では短編を2本書いた。出力する気分になれればいいけど。