お笑い

自分はお笑いが苦手だ。テレビでたまに流れても、なんとなく「笑わされている」感じがしてしまう。親がお笑い番組を観なかったせいで(おかげで?)バラエティーに出ている売れっ子の芸人のコントなんて一つも知らなかった。

しかし、小中の友人はそうではなかった。クラスで騒いでるようなやつはみんなはねるのトびらだとかお笑い番組を観ていて、だいたい次の日は面白かったネタの真似をしていた。みんなそれを見て思い出してゲラゲラ笑っていた。自分はなんとなく雰囲気に合わせて笑っていた。全然楽しくなかった。しかもお笑いを観てる人間は罰ゲームで一発芸を要求するのだ。勘弁してほしい。日本の諸問題はきっとこういう奴らが原因である。でもノリのよさは否定できない。憎めない奴らなのである。しかし当分再会したくない。

 

高校に入り、ますますテレビを観なくなった。また、テレビの話題ができなくて溶け込める環境であったのでテレビを気にすることもなくなった。

大学に入り、改めて自分のお笑い嫌いについて考えてみた。そして出した結論がある。自分はずっと「友達がやるつまらないものまねのお笑い」を「お笑い」だと思っていたのだ。それは面白くないわけだ。嫌いにもなるわ。それに、笑いのツボは人によるので自分にはまらないネタが多かったのも事実である。

大学生という年齢とネット環境に身をおくと、お笑いも悪くないなと思う。YouTubeに違法UPされたコントとかを観ていると普通に面白い(なるべく公式をみような)。いままであった苦手意識がやっと消えつつある。ラーメンズはお笑いと意識せずに好きで一時期ずっと観ていた。今日この話題をしているのもYouTubeのおすすめで出てきた四千頭身と金属バットという芸人のコントを小一時間漁っていたからだ。四千頭身はこういうネタが自分は好きだったんだな、と思わせてくれたし、金属バットの髪の長いほうはマジで友達になりたい。雰囲気だけで仲良くなれると思った(サイコパスか?)。坊主のほうはくっきーにしか見えない。野生爆弾のネタ観たことないけど。

 

好きな芸人といえば、お笑いアレルギー期のせいであまりコントは知らないが、ピースの又吉も好きだ。「火花」がヒットしてから好きだと言いにくくなってしまった。ダ・ヴィンチの京都の本屋さん特集の際に古本屋さんを回っていたのがきっかけだ(その号は神回なのでそれこそ何十回も読み、京都に住みたいと思う原点にもなった)。本が好きだという感情が率直に伝わってくる、柔らかい文章であった。しかもその人柄が文章に現れていて、二人で喫茶店で話しているような気分になれるのだ。ピースのDVD今度TSUTAYAで借りてこようかしら。

自分の好みがある程度わかったらお笑い好きの後輩にいろいろ教えてもらおう。劇場にも一回は行ってみたい。珍しく前向きなブログとなった。