青い森

2泊3日で友人2人と青森を旅行した。僕が行きたいところばかりを回った。僕は終始機嫌が良かった。札幌の友人の前であんまりはしゃぐと恥ずかしいけれど、今回は恥じらいもなくはしゃいだ。

 

札幌に慣れた自分にはじんわり暑い青森で、理想的な入道雲の下をローカル線で走った。青森は電車が高い。北海道では全然電車に乗らないから、もしかしたら北海道並だったかもしれないけれど。旅行の出費のほとんどは交通費だった。三内丸山遺跡も県立美術館も斜陽館も寺山修司記念館も、入館料はあまりしなかった。

 

斜陽館では、太宰と同じモデルのマントを着た。単純なので、マントが欲しいと思った。脇が空いているから、きっと札幌では寒いだろうけど。太宰という焼酎も買った。津軽という焼酎も買った。斜陽という日本酒も。単純な人間だ。太宰のせいで、二日酔いになった。

 

夜はアートと女性の好みとアルコールについて話した。酒を飲みながらアルコールの話とは実にバカバカしいが、酒好きは皆バカなのだから仕方がない。脳は萎縮し、肝臓は降参し、膀胱は破裂しそうになっている人間ばかりだ。「酒が好きというのは、他の好きと何か違うものがある」と友人は言ったが、世間はそれを依存というのである。