林檎を齧っている時だけ、生きていると思う。家では生野菜を食べないし、加熱した野菜は全て同じ味がする。やらなければいけないことは山積みで、それらがすべて緊急でないことが僕の感覚を奪う。もうすぐ友人達は僕と違うレールを走る時期であり、それが少し苦しい。
夏休み中忙しくしていたせいで、後期が始まってから手持ち無沙汰だ。今は実験がない時期なので、金曜は全休だし月〜木も午後休だ。もちろんTOEICの勉強も研究室見学も家事もしなければいけないのだけど、億劫で仕方ない。自炊はしているから、元気ではある。自炊なんて、元気でないと出来ない。
学科の飲み会は、楽しみにしていたけれども楽しめなかった。品のなさにうんざりした。夏休みに飲みすぎたから、後期は酒を減らすつもりだ。好きな音楽の話だけをするならいいのに。
飲み会終わり朝4時の札幌は、霧に包まれていた。湿ったアスファルトを友人と歩いた。冬前の駆け込みで、どこも道路工事をしている。きっと来月には綺麗になる道路に、今年も雪は積もるだろう。
