今日はずっと雨だった。冷凍庫は霜で閉まらなくなっており、家を出る時には貧血で動けず、コンビニでは傘をパクられ、チャージ残高は130円で、大学のWiFiは繋がらず、図書館は入って10分で閉館した。結局レポートは進まないし、体調も戻らなかった。過去形で書くことで、この流れを終わらせようとしている。

 

ほんのりと苦痛な日々を過ごすうちに、本当に楽しかったことを忘れそうになる。必要だと錯覚している無駄なことの毎日で、どんどんダメな人間になる。皆、楽しさにグレードがあることを知らないのである。彼はもうつまらなくなった。彼にとっての僕がそうであるように。

 

今日はずっと雨だった。家に帰る途中に晴れ間が見えて、虹がかかった。道端の親子は空を見上げて、笑顔で顔を合わせた。僕は、僕が自室に逃げ込むことを世界に喜ばれている気がして、さらに猫背になった。僕だけが、僕だけが僕の部屋の住人であった。