早熟

あと一か月で自分は20代になる。物心ついてから20まで生きるなんて全く信じられなかったけれど、事故にでも遭わなければそれは現実になるみたいだ。いままで思い描いていた20はメンタルが安定していて、自分のことはだいたい自分でできる人間だった。あと一か月でそうなることは無理であろう。ただ、高校時代よりもずっと安定している。するやかに、なんとなく大人になっていっている。teenageが全力ダッシュだったとすれば、今はジョギングになってきている。それが悔しくもあり、仕方なくもある。

 

いつの間にか年下がニュースで活躍を報じられるようになった時、いつの間にか憧れの先輩の年齢を通過していた時。自分は特に何もなく、何者でもなく、こんなしょうもない文章を打っている。

 

そういえば自分が好きな文章を書く人はこの年でなにをしていたのだろう。梶井は結核の前兆がでたり天職が見つからないと嘆いている。太宰は書いたものが落選したり自殺未遂をしたりしている。志摩は上京して部屋でぼんやりしていた。なんだ、みんな自分と似たり寄ったりではないか(若い時から活躍した人をピックアップしなかったというのもある)。しかし、彼らと異なるのは自分に焦燥感があまりないことだ。彼らにあったとは断言できないけど。

もっとバリバリ作品を出しているのかと思っていた。というか「尊敬してる人達はもう活躍しはじめてるんだから、自分も頑張らねば」とか言って適当にまとめようと思っていたのに。梶井に至っては天職が見つからないと言いつつ今は土台を築こうとか話していたらしい。

しかし、年下のアイドルが売れたりしていると自分はこんなでいいのかと不安になるのも事実である。ただぼんやりとした不安。死に至る病。自分はなにが言いたいんだ。言いたいことなんてないのになんでブログ書いてるんだ。

 

まとまらないので今回はここでお開きってことで。大風呂敷をたためない体質なのだきっと。