椅子

先日ふらりと京都に行ってきて、お寺なんて行かずに本屋へ行った。ホホホ座という名前で、ガケ書房の店長だった山下さんがやっている本屋だ。そこで散財してしまった際に買った本の一つに「又吉直樹マガジン」がある。又吉が編集長をしていて、特集が「椅子」だった。

 

椅子と芸能人のポートレートや、エッセイが載っている。買ってよかったと思ったし、自分では書かなそうなテーマなので自分も椅子について書いて見ようかと思う。出来ればポートレートの方がドキドキするのだろうけれど、僕は素敵な椅子を借りるコネもないし気軽に被写体になってくれる理想のモデルもいないし、そもそも僕は写真がヘタクソだ。

 

僕が今この瞬間座っているのは部屋の回転椅子で、自宅の椅子はこの一脚しかない。引っ越した際に、ネットで1番安いのを買った記憶がある。椅子には金をかけろと何人かが言っていた気がするけど、安い人間には安い椅子で充分である。ネットで買う椅子は届くまで座り心地が分からないのに、どうして高い椅子を買えるのだろうか(反語)。

 

高い椅子を買ったとしても、落ち着けるか不安である。自分は座るのが下手なのだ。しばらく座っているとズルズル滑ってヤンキー座りみたいになり、でもその体勢では腰を痛めるので毎回毎回始めの体勢に戻す。これのせいでジーパンのケツは生地が薄くなってしまった。ダメージジーンズは急所付近にダメージがあってはいけないのである。背もたれに体重を預けなければいいのだが、筋力の不足で長時間同じ姿勢でいられない。書いていることが老人みたいだ。老人になったらATフィールドを保てずに液体になっているだろう。

 

話は戻るが、回転椅子というのはどうもいけない。クルクルコロコロと動いてしまって落ち着かないのである。座っている人間の落ち着かなさに拍車をかける。腰を据えて勉強なんて出来るはずがない。京都に住む友人も、回転椅子は落ち着かなくっていけないと言っていた。高校までは自室の椅子はリビングで使っていたものを転用したものだったので、がっしりしていて座り心地は悪くなかった。机との距離を調節しにくいことが難点だったが。

 

 

久しぶりにブログを書いた。こんな感じでいいんだっけ?70%くらいは良くないという気分だが気にしないことにする。もう少し明晰で密度の高い文章を書けるようになりたいものである。昨日降った雪は今日も積もったままで、最高気温は1℃だった。玄関付近のひんやりした空気は何よりもおいしく感じる。美味しいものばかりでは死ぬという教訓である。