人動説

今週はよく夢を見た。先週も夢は毎日見ていたけれど、今週の夢は起きてからも思い出せて、それは現実なんかより価値があるように思えた。

 

したこま飲んだ次の日に、長い夢を見た。火事に巻き込まれて体が焼けて起きた。まだ早かったから2度寝をしたら、大きめのウデムシが何匹も襲ってきて意識を失ったところで起きた。まだ早かったからまた寝たら、今度は川にいる所を鉄砲水に襲われて死んだ。1回の朝で僕は3度も死んだ。起きてシャワーを浴びている最中も夢のことが頭から離れなかった。奇妙だったのは、3つの夢は繋がっていて前の夢で死ななかった設定で次の夢の世界を過ごしていたことだ。

 

その世界で死ななかったら、自分は現実と呼んでいる世界に来なかったのではないか。もしかして今死んだらまた別の世界で目覚めるだけなのかもしれない。次の日の夢では僕と先輩の2人で、先輩の家の駐輪場でライブをしていた。見に来てくれたのは今までの知り合いが多くて、でも知らない人もいて、今週の夢では1番現実寄りだった。

 

これを書いていたら雪の気配がして、カーテンを捲ったけれど雪は降っていなくて中途半端な形の月が浮かんでいるだけだった。月が浮かんでいると感じるのも、幼い頃から宇宙について刷り込まれてきたからで、地動説を信じていた人はきっと違った月に見えるのだと思う、と突然思った。人が同じものを見ているということを最近どうにも信じられないからそう思ったのだろうか。このブログの想定読者は3人だけれど、読んだ人がどう感じているのかかなり興味がある。想定していない読者がいても嬉しい。

 

口からは言いたいはずのこと以外のことばかり出てくる。次第に、何を言っているか分からなくなる。何を言っているか意識できないまま、こうして何年も生きてきたのだ。